• ホーム
  • ブログ
  • 給与を口座ごとに振り分けるメリットはあるの?将来的には電子マネーでも!?

給与を口座ごとに振り分けるメリットはあるの?将来的には電子マネーでも!?

[2021.04.17]

QRコード電話マネー

目次

    誰もが多額の貯金ができることを望んでいます。

    ですが、お金のやりくりが苦手だとなかなか貯蓄ができません。節約しているつもりでも、普段よりお金を使いすぎてしまい、給料日前に困ってしまう方もいるでしょう。お金の管理を上手に行うには工夫が必要です。お金のやりくりが苦手な方の中には、給与が振り込まれる口座で公共料金の引き落としから貯金まで済ませようとしている方も多いでしょう。

    しかし、1つだけの口座でお金を管理しようとすることが原因で、上手く管理できないのかもしれません。目的別の口座を作って給料を振り分けて管理する方法がおすすめです。
    本記事では、給与を口座ごとに振り分ける方法とそのメリットについて解説していきます。

    1.給与を振り分けるメリット

    複数の口座を管理すると、管理が複雑になるのではないかと思っている方も多いでしょう。しかし、給与を複数の口座に振り分けることで、1つの口座でお金を管理するよりも楽になることが多いです。そして、次のようなメリットが得られます。

    1.1 使い道が明確になる

    複数の口座に給与を振り分けることで、何にいくら使ったのか明確にすることができますお金を使いすぎてしまった場合でも、その原因を把握しやすくなるでしょう。目的別に口座が分かれていれば、その目的で必要な金額をあらかじめ入金しておくことができ、後で足りなくなって困るようなことも防止できる点がメリットです。

    事前に把握している支出があっても、その分のお金を残しておくことができず、困ってしまった経験がある方もいるでしょう。給与を振り分けることで、そのようなことを防ぐことができます。

    1.2 節約できる

    口座が1つだけだと、貯金として貯めておく分も、クレジットカードなどの引き落としのための分も混ざった状態になってしまいます。そのため、つい無駄遣いしてしまう方も多くいるでしょう。

    給与を振り分けることで、必要な金額のみ口座に入金しておけます。その金額までしか使えないことを意識するため、無駄遣いを防止できます。貯金を増やしたい場合は、貯金用の口座を作ったうえで振り分けることで、確実に貯金できるでしょう。「お金が残らなくて貯金できなかった」なんてこともなくなります。

    1.3 家計簿が記録しやすくなる

    口座が複数あれば、クレジットカードの引き落としや公共料金の引き落としなどで別の口座を使用することができます。同じ種類の支出が同じ口座に集められるので、家計簿に記録するときも手間が少なくて済みます。

     

    2.給与振り分けのコツ

    給与を振り分ける際、様々な振り分け方法があります。4つから5つ程度に分けるやり方もあれば、2つや3つに分けて上手く管理している方もいるでしょう。分かりやすく手間もあまりかからないようにするには、次のような振り分け方がおすすめです。

    2.1 口座を3つに分ける

    給与を細かく振り分ければ、それだけ正確にお金を管理することができます。しかし、あまり細かく分けすぎると、管理に手間がかかり、かえって上手くいかないかもしれません。
    そのため、3つの口座を使い分けるのがおすすめです。現在、口座を1つしか持っていない方は、新規で2つ開設してみましょう。また、すでに3つ以上の銀行口座を持っている方は、今ある口座を目的別に整理すると良いでしょう。

    2.2 目的別に管理する

    3つの口座は、それぞれ目的別に、①収入用、②貯蓄用、③支出用に分けます。

    ①収入用口座は毎月の給与受取に使用します。
    ②貯蓄専用には別の口座を用意し、予め毎月いくら貯蓄するか決めておき、その入金のためだけに使用します。①の口座に給与が支給されたらすぐに貯蓄分を②の貯蓄用口座に入金しておくことで確実に貯蓄ができるでしょう。他の用途に使用しないようにすることで、残高を管理しやすくなり、また使い過ぎを防ぎます。
    また、大きな出費が早い段階から前もって分かっている場合は、コツコツ少しずつ貯めておくことがおすすめです。例えば、車検で10万円程度かかるのであれば、10ヶ月前から1万円ずつ車検用と決めて貯めておくようなやり方をすると無理なく貯められます。

    最後に、クレジットカードの引き落としや公共料金、住宅ローンなどの支払いに使用する
    ③支出用口座を用意しましょう。こうした支出は、事前に引き落とし金額が確定するため、必要な金額をあらかじめ入金しておきましょう。
    具体的には、支給された給与をいったん①の収入用口座から全額現金で下ろしてから、②貯蓄用口座と③支出用口座に振り分け入金し、①に残った現金がその月に使える生活費と考えます。給料日前に生活費が足りなくなることが多い場合は、生活費を1ヶ月単位で管理するのではなく、短い単位で管理するとよいでしょう。例えば1ヶ月の生活費を4等分して1週間単位で管理することがおすすめです。

     

    3.とはいえ給与の振り分けは面倒…

    給与を振り分けることで、お金の動きが明確になり、貯蓄もしやすくなります。早速来月から実践してみようと思っている方もいるでしょう。しかし、実際に給与を振り分けるのは面倒だと感じる方が多くいます。

    3.1 出入金に手間がかかる

    給与を一旦現金で引き出してから、貯蓄用口座と支出用口座に分ける際は、毎月ATMの前でお金を数えながら作業することになるでしょう。給料日はATMが混雑することが多くあります。後ろにたくさんの方が並んで行列ができることもあります。盗難や計算ミスなどの不安もあり、ATMの前でわざわざ作業すること自体面倒ですよね。給与を現金で下ろした後に一旦自宅に戻り、振り分け作業をしてから貯蓄用口座と支出用口座に入金することもできるでしょう。そうすれば、ATMの前で長々と作業をする必要はありません。しかし、毎月そのようなことを行うのは、手間がかかります。また、銀行口座の組み合わせによっては、1箇所のATMだけで済ませられないこともあるでしょう。

    3.2 収入元が複数ある

    収入源が勤務先からの給与のみの方であれば、収入用口座を分けることは簡単でしょう。しかし、最近では副業などをする方も増えています。そのため、人によっては収入源が必ずしも勤務先からの給与のみとは限りません。副業で得た収入も生活費として使ったり貯蓄として貯めたりしているのであれば、同じように管理する必要があります。

    副業収入の入金先口座を変えるのが面倒だと感じる方も多いでしょう。振込先口座を変えない場合は、副業の収入が振り込まれてから収入用口座に移すことになります。お金を口座から口座へ移動させる回数が増えて複雑になります。副業の種類によっては、1ヶ月の間に少額の入金が複数回にわたって行われることもあるでしょう。

     

    4.デジタル給与で電子マネーにも振り分けが可能に?!

    現在ではほとんどの企業で給与を銀行振込で支給されています。企業が給与の支払いに銀行振込を利用しているのは現在の労働基準法に則っているためです。
    労働基準法では給与の支払方法についての規定があり、現金で直接労働者に全額支払うということを定めています。ただし、例外的に認められているものが銀行振込です。現在のところ、現金で直接払いと銀行振込以外の方法では給与を支払うことはできません。しかし、社会情勢が変化していることで、今後は給与の支払方法が変わる可能性があります。

    4.1 ペイロールカードの活用

    近年キャッシュレス決済が流行し、PayPayとかLINEPayなどをはじめとする、多くキャッシュレスサービスが当たり前に利用されています。今後は、銀行口座を介さず、それらキャッシュレスサービスへ直接給与を振り分けをすることができる「ペイロールカード」が普及されると考えられています。

    ペイロールカードとは、海外で使われているプリペイドカードの一種で給与の受取先にできるカードで、既にアメリカなど海外では広く使われています。ペイロールカードは、スーパーやコンビニなどで買い物をした時の決済に利用することができます。そのため、給与を現金で引き出すことなく日常生活で利用できることが特徴です。公共料金や通信費などの支払いも可能です。
    ペイロールカードについてもっと調べてみる▼

    ただし、ペイロールカードが使われている国でも、全ての決済がペイロールカードに対応しているわけではありません。ペイロールカードにも種類があり、自分が持っているペイロールカードは使えない店などもあります。そのような店舗で買い物をするときにも困らないように、ATMを使用してペイロールカードの残高から現金を引き出すことも可能です。

    日本でも給与のデジタル払いが解禁されれば、海外のようにペイロールカードの利用が広まる可能性があるでしょう。前述した銀行口座を3つ使用して給与を振り分けるという方法は、あくまで給与が銀行振込で支給されるということを前提にしています。ペイロールカードで給与を受けることになれば、給与の振り分け方法もこれまでとは変わってくるでしょう。

    ペイロールカードがあった場合、給与の振り分け方法としては、いくつかパターンが考えられます。1つは貯蓄に充てる分だけ分けておく方法です。銀行口座は貯蓄用口座のみ用意しておき、給与の支給を受けたら、そちらに貯蓄分を移します。

    給与の受け取りと生活費の支払いはペイロールカードで済ませるため、収入用口座と支出用口座は不要です。普段の食料品や日用品の買い物での決済も、これまで銀行口座を利用していた公共料金や通信費などの支払いもペイロールカード1枚で済みます。

    ペイロールカードでの決済に対応していない店舗もあるため、必要に応じて現金も用意しておきましょう。現金が見える形で手元にないと、つい使いすぎてしまう方もいるかもしれません。その場合は現金での決済をメインにする方法もあります。

    貯蓄分を貯蓄用口座に入金し、クレジットカードや公共料金の支払いをペイロールカードに残すやり方です。それ以外の生活費を現金で引き出せば、普段の食料品や日用品の買い物は現金で決済できます。

    4.2法律改正が間近に!

    ペイロールカードによる給与の支給は現在の日本の法律では認められていません。しかし、外国方労働者の増加などを背景に、銀行振込と現金手渡しの方法でのみの給与支給には限界があります。

    そのような中、給与のデジタル払い解禁が閣議決定されました。今後法律が改正されて正式にデジタル給与が解禁される見通しです。ペイロールカードは銀行以外の資金移動業者が発行できることから、銀行口座を持たなくても生活できるようになるかもしれません。
    給与デジタル払いについてはこちら▼

    また、給与のデジタル給与払いで解禁されるのはペイロールカードだけではありません。電子マネーやスマホ決済などへの給与支払いも解禁されます。今後は、普段の買い物で利用する決済手段に合わせて、給与の受け取り方法を選択することになるでしょう。

     

    5.まとめ

    お金のやりくりを上手に行うには、給与の使い道と金額を最初に決めたうえで管理することが大切です。1つの銀行口座だけで管理することが難しいと感じている方や、管理しようとしてもできない方は、口座を分けて管理するようにしましょう。

    給与を受ける収入用口座、貯蓄専用に使用する口座、クレジットカードや公共料金の引き落としに使用する支出用口座に分けることがおすすめです。給与が支給されたらすでに決まっている支出と貯蓄分を最初の段階で振り分けておくことで、後で足りなくなったり貯蓄できなくなったりすることを防止できるでしょう。実際に3つの銀行口座を使い分けるのは手間がかかり面倒ですが、給与のデジタル払いが解禁されば、貯蓄に回す分だけ分ければ済むので、給与の振り分けが楽になるでしょう。

    給与の振り分けで上手に家計をやりくりすれば貯蓄も増えていきます。早速次回から給与の振り分けを始めてみましょう。

    SHARE
    • Twitter
    • Facebook
    • LINE
    まずは資料請求(無料)





    送信することで個人情報の取り扱いについて同意したものとします